試験の時期と費用、種類は?
保育士の資格を取得するための試験であり、夏と冬に行われています。
年2回行われているので、夏に試験に不合格となっても、冬にまた受験することができ、2016年から年2回になりました。
受験資格は大学を卒業している、または2年以上在籍しており、一定の単位を取得している方が受けられるので、特別な受験資格は必要ないですが、申込時は大学から証明書を取り寄せないといけないど、少し手間がかかります。
受験料は1万2千円ほどになっており、毎年受験日は同じでないので、あらかじめ調べておくようにしましょう。
試験には、筆記試験と実技試験があり、まず筆記を受けて合格した人のみ実技を受けられます。
試験合格後は、登録してはじめて仕事が可能となります。
筆記試験
科目は合計9科目となっており、2日間試験が行われます。
どの科目も合格ラインは6割の正解となっており、全科目合格とならなかった場合は、合格した科目だけその後3年間、次の試験の時に免除となります。
ただし、教育原理と社会的養護はセットで、両方合格しないと、1科目として認められないようになっています。
実技試験
実技では、音楽・造形・言語表現の3つから2つ選択し、受験します。
音楽は、お歌と演奏となっており、題目となっている曲を演奏しながら歌っていきます。
楽器はピアノ、ギター、アコーディオンのどれかを使えます。
造形は、お絵かきとなっており、当日に課題が指定され、時間内に絵を描いていきます。
ただお絵かきといっても、動物1匹や人間1人を描くのではないです。
たとえば遠足に行って動物園でみんなで楽しそうにしている様子など、実際に保育園で行うイベントの一場面を絵として描いてきます。
言語は、読み聞かせとなっており、指定されたおはなしを、20程度子供が目の前にいると想定して、読み聞かせます。
絵本は使わず、課題の内容を自分で想像しおはなしとして読み聞かせ、声、表情、動作を使って表現します。
試験当日
試験日当日は、指定の会場に向かい、指定の席に座って受験します。
朝10時ぐらいからスタートし、16時ぐらいに試験終了です。
科目と科目の間には、毎回30分の休憩がありますが、試験開始10分前には着席しないとならないので、実質15分から20分ぐらいが自由に動ける休憩時間です。
お昼休憩は、1時間あります。
実技は、選択した2つを実際に行い、場合によっては題目がいくつかあり、その中から好きなものを選んで実技出来る科目もあります。
実技は1度開始すると、やり直しをすることはできず、途中で間違っても、そのまま続けていきます。
完璧にこなすのではなく、子供向けに実演できるかが、合格のポイントです。