受験者数と合格率
保育士試験は、2016年から1年に2回行われるようになり、これまで年1回だったものが、2回に増やされました。
それに加え地域別試験もあり、年々受験者数は増える傾向にあり、受験者数増大にともない、合格率も若干増えてきています。
ここ数年で見ると、受験者数は1年で4万人前後であったのが、最近になり5万人を越えるようになり、年2回行われるようになると、7万人ほどまでに増えます。
合格率も徐々に高くなってきており、1時期は10%ほどしかありませんでしたが、次第に20%に近づき、最近は25%台になっています。
それでも、半分以上の人は不合格となる試験なので、難易度は高いです。
難易度と一発合格のコツ
試験は筆記9科目と、実技3科目のうち2科目を受験し、すべて6割以上得点しないと、合格とはなりません。
筆記試験のみ合格した科目は、その後3年間免除となるので、時間を掛けて全科目合格を目指すか、その年に合格を目指すかの2つの方法です。
試験の合格率は20%前後となっており、難易度の高い試験です。
この難易度を上げている原因は実技試験であり、実際に演奏、読み聞かせ、お絵かきのどれか2つを実演しないとなりません。
独学だと実技対策が難しくなり、1年で合格を目指すなら、通信講座など使う方が確実です。
試験への考え方としては、合格科目の免除制度を、上手に使って試験対策を行います。
その年に全科目合格を目指すならば、まずは夏に受験し、不合格だと、合格した科目をのぞき勉強し、冬に全科目合格を目指します。
数年掛けてじっくり合格を目指す場合も、少しずつ科目をクリアし、最終的に全科目合格を目指します。
実際に一発で試験を通過し、保育士資格取得できる人は少なく、通常は数年掛けて試験合格を目指します。
ちなみに実技試験はたとえ2つのうち、どちらか片方が合格後なっても、その後免除とはならず、再度2つの科目の実技を行わないとなりません。
毎回受験するたびに受験料は必要となり、費用は免除とはなりません。
数年かけると、それだけ時間もお金もかかるので、出来るだけ早く合格を目指す方がコストもかかりません。
難易度は低いとはいえない
試験内容は毎年同じではなく、その年で平均点の高い年と低い年があります。
どの年でも、常に6割以上の得点しないと合格とはならないために、難易度が高い年は、自然と合格率も下がります。
残念ながら他の資格試験のように、毎年例年と照らし合わせて、合格ラインの調節は行われず、これも難易度を高めている原因の1つです。
さらには科目数も多く、勉強しないといけない範囲も広く、実技対策も行わないとならず、筆記対策だけを行えばよいと言う試験でもないです。